【サイン入り】そだつのをやめる
¥2,750
SOLD OUT
古本屋・コ本や 出版 thoasaより、中原中也賞を受賞した青柳菜摘さんの詩集『そだつのをやめる』が刊行。
読み進めるうち、じっくりと味わうなかで日常性を意識すると同時に、懐かしい記憶の風景が映し出されていく。それはあたかも自分の過去を辿るようで、それはまるで作者の描く物語を追体験をしているかのよう。
37篇の詩集で描かれる言葉たちは生活のなかに落ちていて、言葉として拾い集めることのなかった断片たち。子どもの頃の記憶から感じられる匂い、ついさっきまで日向にいたような温かさ。体温や夕陽、虫や魚の生死、夜、光の息づかい。
余白のリズミカルな楽しさをアクセントに、それらの淡い日常を想起させてくれる。たとえそれが経験として記憶のなかになかったとしても、「ああ、そんな風景もあったよな」と感じさせてくれるのが不思議で、読んでいる時間が心地よい一冊。
読み返すたび新しい発見が生まれたり、自分のなかに潜んでいた新たな一面に出会えるかもしれませんね。
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造本設計・装幀 柳川智之
編集 和田信太郎
発行 thoasa
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青柳菜摘(あおやぎ なつみ)
1990年東京都生まれ。ある虫や身近な人、植物、景観に至るまであらゆるものの成長過程を観察する上で、記録メディアや固有の媒体に捉われずにいかに表現することが可能か。リサーチやフィールドワークを重ねながら、作者である自身の見ているものがそのまま表れているように経験させる手段と、観客がその不可能性に気づくことを主題として取り組んでいる。
2016年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。近年の活動に「亡船記」(十和田市現代美術館, 2022)、「家で待つ君のための暦物語」(東京藝術大学大学美術館, 2021)、オンラインプロジェクト「往復朗読」(2020-継続中)、第10回 恵比寿映像祭(東京都写真美術館, 2018)など。また書籍に『孵化日記2011年5月』(thoasa publishing, 2016)、小説『フジミ楼蜂』(ことばと vol.3 所収, 2021)、詩集『家で待つ君のための暦物語』(2021)がある。コ本や honkbooks主宰。「だつお」というアーティスト名でも活動。
http://datsuo.com/
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