思考記 2020 - 21
¥1,650
SOLD OUT
思いついたことを
考え続け
記した雑誌
--
「見えないものと見えなくなるもの」、「低気圧と高気圧」、「父性と母性」、「お金」。
創刊号はこの4つのテーマについて考え、考え続け、そして、その答えの見えない先にある何かを浮き彫りにしようとするような、そんな一冊。
思考を発露する表現は多様で、それは漫画であったり、イラストであったり、エッセイや対談であることも。私たちは、散りばめられたその光のかけらを拾い集めるように、私たちも一緒になって、様々な断片をゆっくりと思考していきます。
テーマに一貫性もなく、乱雑なエッセンスが散りばめられているはずなのに、読み手である私たちは、それぞれに意味や共通性を見出そうとする。頁をめくり終える頃には、物語として完結されたような、そんな不思議と心地よい読了感を与えてくれるのです。
表現というのは自由であり、記されたことにも、"記されなかった"ことにも想像を膨らませると、この作品の見方が変わってくるのかもしれません。読み手に読み方を委ねてくれるような余白に、リズミカルに差し込まれたイラストや写真は、頁をめくる楽しさを教えてくれるようです。
--
見えなくなるものには、よく気づく。
見えるようになったものには、
気がつきにくい。
なぜなら、見えることが
当たり前だと思ってしまうからだ。
ほとんどのことは見えない、
でも、その輪郭に気がついたとき、
そのものや、その気持ちの輪郭が
ぼやっと浮き上がってくる。
(思考記『見えるようになった図鑑』より抜粋)
--
編集 :稲垣佳乃子、濱部玲美、熊谷麻那
装丁 :古本実加
装画・扉絵:小島武
印刷 :藤原印刷株式会社
製本 :加藤製本株式会社
発行 :さりげなく
▷https://www.sarigenaku.net/